第13章 何でこんなワンコと・・・
黄瀬side
っちは少し悲しげな顔をしていた。
どうして・・・
「ちょ、ちょっと黄瀬?」
俺は気づくとっちのことを抱きしめていた。
黄瀬「っち・・・無理しないで・・・。」ギュッ
「え?」
黄瀬「っちは笑ってた方が可愛い。けど無理して笑わなくてもいいんスよ。」
「黄瀬・・・。」
あ、忘れてたッス!
黄瀬「っち!これ受け取って!」
俺が取りだしたのは綺麗に装飾が施された箱。
黄瀬「今開けてほしいッス・・・!」
そしてっちは丁寧に包みを開けていく。
「ネックレス・・・?」
黄瀬「っちに似合うと思って今日買ったッス!」
「いつ買ってたの?」
黄瀬「っちがトイレに行ってたときにこっそり行ったッス!」
「こんなに可愛いもの本当にもらっていいの・・・?」
黄瀬「当たり前ッスよ!だってそれはっちのために買ったんスから!」
「ありがとう黄瀬・・・、大切にするね。」
あぁ・・・初めてッスわ・・・
こんなに誰かを愛しいと思うなんて。