第22章 蘇る過去
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大坪「5分休憩!」
トレーニングの後に部員に飲み物を配るのも仕事のうちだ。
そして1人の3年の先輩に渡そうとして
「お疲れ様です。」
先輩1「ありがとう!・・・チッ。」
え、今明らかに舌打ちしたような・・・
先輩は私の驚いた顔を見て
先輩1「へぇーそんな表情も出来るんだね・・・。」
「・・・。」
先輩1「ていうかさーちゃんって何でそんなに無感情なの?」
「・・・!」
先輩1「はっきり言ってうざいんだよねー。マネージャーだったら笑顔で部員を元気にしたりしないの?てめぇが暗かったらこっちまでモチベーション下がるっての。」笑
・・・言われてしまった。
いつか言われるときが来ると思ってた・・・
すると話を少し聞いていたお兄ちゃんが
高尾「先輩・・・いくらなんでも言い過ぎじゃないすか?」怒
珍しくお兄ちゃんは本気の目をした。
先輩1「高尾には関係ねーよ。」
と苛立ちながら言った。
するといつの間にか周りでざわめきが起こっていた。
宮地「おい何だこの騒ぎは・・・!」
高尾「宮地サン!この先輩が・・・。」
「いいの、お兄ちゃん。」
高尾「・・・?」
だってこの騒ぎの原因は私。
あの先輩が言ってることも事実だもんね。
「あの、宮地先輩、私用事思い出しちゃいましたー。今すぐに帰らせてもらいます。・・・お騒がせしました・・・ははは。」
すると私の身体は勝手に動き走り出していた。
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宮地「!?おい!!待てよ・・・っ!・・・木村、さっきのやつは!」
木村「・・・逃げた。他の部員が止めようとしたんだけどな・・・。」
宮地「チッ・・・俺はを連れ戻しに行く。その間にお前らは大坪を呼んで・・・。」
高尾「待ってください!」
宮地「あ”!?んだよ・・・!」
高尾「今言ってもの心を傷付けるだけです・・・!」