第16章 悔しいという気持ち
緑間side
俺は負けた。
こんな気持ちは初めてなのだよ・・・
これが悔しいという気持ちか。
・・・それにの前で負けた。
は隠しきれたつもりだろうが俺は分かった
は一瞬、悲しそうな顔をしたのだよ。
俺はその顔を見たくなかった。
・・・あいつにはそんな顔をさせたくない。
くっ・・・自分が情けなくてたまらないのだよ・・・。
雨が降っていることにも気付かないほどに。
すると今俺が一番会いたくないやつの声が聞こえた
「こーら緑間、風邪ひくぞ?」
緑間「・・・。」
「はい、傘。濡れちゃうでしょ?」
緑間「・・・。で、何しに来たのだよ。」
「え?慰めにだけど。」
緑間「に慰められる筋合いはないのだよ。」
「嘘つけ、緑間の目、少し充血してるし。」
緑間「これは目に砂が入っただけなのだよ。」
「・・・素直じゃないなぁ。」
こいつに泣いたなんていう事実を知られたくない。
そんなの情けなさすぎるのだよ。