第1章 標的1
重たい音の正体はリボーンがツナの腹を
蹴った音で、その蹴りでノックダウンしたツナを
リボーンは小さいながらに支えながら
ツナの部屋にお邪魔した
───
「何だったんだ…」
「スピーッ」
「おいおきろ!!
赤ん坊だからって許さないぞ!!」((ガシ
少しの時間を置いて気絶していたツナは
目を覚まして早々に寝ているリボーンに掴みかかった
すると鼻ちょうちんがパチンッと弾けた瞬間
ツナの着ている制服のネクタイを掴まれ、そのまま
背負投を食らい、ゴロゴロと転げ回る羽目に
「いっでーっ
なんだこのガキー!!!!」
「オレにスキはないぞ
本職は殺し屋だからな」
軽く「殺し屋」だと暴露し持っていた
アタッシュケースをパカッと開き中に入っている部品を
素早い手つきで組み立てていく
そして出来上がった物(ブツ)、
赤ん坊が持つには相応しくない真っ黒な銃…
ライフルをチャキッと持って続けてリボーンは言った
「オレの本当の仕事は
お前をマフィアのボスにする事だ」
「はあ!?マフィアだって??」
「オレはある男からお前を立派な
マフィアのボスに教育するよう依頼されてんだ」
「…」
あまりにも現実離れした事を言うリボーンに
ツナは驚きを隠せず少しフリーズした後に
至極当たり前な事を口にした
「もしもーし、頭大丈夫か??」
「やり方はオレにまかされてる
1発撃っとくか??」
「なっ…おい!!」
「でも今じゃない」
「!?」
チャキッと銃口を突きつけられて焦るツナ
だが直ぐにその銃口は上に向いた
その代わりにぐるるるるっと
リボーンの腹から音が鳴った
「あばよ」
「うぉい!!
なんて奴だ…まあ…でも次はないだろ…
母さんもあんな奴こりただろーし」
ツナも腹が減ったのか部屋を出て
1階に向かうと母親に話しかけられた
「ツナ、ごはんは??」
「いらないよ
外で食うから金ちょーだい
それとあの家庭教師だけど」
「ん??リボーン君ならツナの成績が
あがるまで住み込む契約なの」
一言母親に物申そうと意気込み振り返ったら
母親はそう言ってリボーンにご飯を食べさせていた
それを見たツナはもう転ぶしか無かった