第4章 標的4
「(獄寺君っていつもメーワクばかりだけど
こーゆー時頼りになるかも…)」
『いいアイデアってなになに!?』
「よくぞ聞いてくれたな!!
こいつで地面ぶっぱなせば早いっスよ
これ10代目の分、でこれが詠羽の分な」
「んなーっ!!!!」
いいアイデアが気になった詠羽が
ワクワクしながら獄寺に問い掛けたら
出てきたのは大量のダイナマイトだった
『え、ちょっとそれは受け取れないかも…』
「ほ、ほら詠羽ちゃんもこう言ってるし…っ!!」
『ダイナマイトは触った事
ないから扱い方分かんない…』
「そっちーっ!?」
『え、う…うん』
てっきり怖いとか危ないからとか
そういう理由でかと思っていたツナは
驚きを隠せない
「と、兎に角ま、まずいよダイナマイトは〜!!」
「じゃお先に!!」
『あ、待って隼人…!!
もー…ツナ、心配だから私も先行くね??』
「え…っまっ、詠羽ちゃん!?
ちょっ、いらないよ
もーよけいなことしないでーっ
だめだよ獄寺くん!!」
「「ガハハハハ」」
「…!?」
獄寺はツナにダイナマイトを渡し
先に校舎に向かって行った
詠羽も獄寺を追いかけて行ってしまった
1人残されたツナはとある教室から
聞こえた声に気が付き耳を傾けた
「しかし根津先生も悪いお人だ
埋まってもいないタイムカプセルを掘りだせなんて」
「ガハハハハ、悪いのは校長ですよ
15年前は例外的にカプセルを埋めなかったのを
忘れてしまっておるのだから」
「(な、なんだってーっ)」
「あのクズどもは
どうあがいても退学ということですよ
ま、グラウンドをまっぷたつに割るような
ことがあれば考えなおしてやってもいいがな」
「そんなーっ」
「しかし笹川は惜しい」
「(え…??)」
真実を知ったツナは退学が
確定した事に絶望を覚えた
そして根津は続けて一言こぼす
「何故です??」
「頭脳明晰な上、
あの容姿…完璧じゃないですか」
「…つまり??」
「目の保養ですよ、
特に夏はだブラウスが薄いせいか
下着が透けるから最高だ、くく…」
「本当に根津先生は悪いお人だ…
まぁ各言う私も同じ事を思ってましたから
同類ですな、ははは」