第4章 標的4
「(理科のテスト26点??
フフフ、そんなのなんでもないさ
停学ったってどーってことないね
学校やすめるしね、でも…でも…退学は違う…
京子ちゃんに会えなくなっちゃうーっ)
退学やだよーっ」
校長室を後にしたツナ達は一旦解散した
ツナは解散した後、教室に戻らず廊下を歩いていた
歩きながら悶々と心で呟きそして叫んだ
「そんなに退学が嫌なら
なんでタイムカプセルを掘らずに帰るんだ??負け犬
詠羽が庇ってなかったらこの話は出なかったぞ」
「…リボーンだな??」
声の主はすぐ分かったが姿が見えない
少し周りをキョロキョロとすると赤く光る非常用の
ランプに何故だか目に止まった
するとそのランプがカチャッと音を立てて開き
その中にリボーンがいた…のだが…
「ちっせー!!!!」
赤ん坊故に元から小さいとは言え流石に
遠近法で片せない程のサイズにツナは驚愕した
「ど…どうしちまったんだ!?」
あまりに小さ過ぎるリボーンに
ツナは問い掛けたがその問いの代わりに
リボーンの口からビュッと何かが飛んできた
その何かはツナの左目にビチッと直撃する
「うぎゃああぁあああっ
目がっ…めがぁ〜っ」
『あははっ!!相変わらずツナは面白いねっ』
「え、えっ!?詠羽ちゃん!?」
『ついさっきぶりだね』
何かがツナの左目に直撃して
痛がっていると後ろからクスクスと
笑う声がして振り返ると詠羽がいた
「い、いつから居たの!?」
『んー…退学やだよーって所から??』
「ほぼほぼ最初からじゃんか///!!」
『まぁまぁ…あ、ツナ見て??』
「え??」
ほぼほぼ最初から見られていたと
知ったツナは恥ずかしさで顔を赤らめた
そんなツナに詠羽はとある場所を指さした
指さした方をツナが見ると先程の小さい
リボーンが未だに居て、少しするとドロンと
音を立て一瞬にしてカメレオンになった
「こいつは形状記憶カメレオンのレオン
気配を消してたから気づかなかっただろうが
ずっと頭に乗ってたんだぞ」
「気づいてたよ!!」