第4章 標的4
「なっ…」
『違いますか、校長先生??』
「(すごい…あの根津を言い負かせちゃった)」
根津の言いたい事を詠羽は遮り、
自分が思っている事を口にし、根津を黙らせる
そして校長先生に問い掛けた
ツナと獄寺はただ見ている事しか出来なかった
「…笹川君の言う通り、
ここは学校で、子供を預かっている
勉学は勿論、私たち大人が預かっている
子供たちに正しい事を教える場所でもある」
「校長!?」
『それなら…っ』
「だが、根津君の言う事も勿論分かる」
『っ…』
「しかしですな、いきなり退学に
決定するのは早計すぎかと…」
「っ!!…では猶予をあたえればいいのですな」
「は??」
早計すぎると言う言葉に
反応をした根津は何やらピンと来た様で
得意気に自分の眼鏡をクイッと持ち上げ直した
『…』
「たしか校長、15年前グランドに
埋めたまま見つからないタイムカプセルの
発掘を業者に委託する予定だとか」
「あ、ああ…それが何かね…??」
『まさか…根津先生…そのカプセルを
ツナたちに探させるとか言いませんよね??』
「え!?」
「勘が良いじゃないか笹川…そのまさかだ
そのカプセル、こいつらにやらせましょう
今日中に15年前のタイムカプセルを掘り出せば
今回の件は水に流してやる…
たができなければ、即退学だ!!!!」
「チッ」
「そっそんなムチャクチャな〜っ」
「勿論、2人を庇ったという事で
笹川も連帯責任でやってもらう」
『…臨むところです
絶対に2人を退学になんてさせませんから』
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