第4章 標的4
コソコソと話始めるがツナには聞こえていて
他人のふりをしようと視線を逸らした
だが獄寺はズンズンとツナに近づいて行く
そして仕舞いには…
「おはよーございます10代目!!」
「っ!?」((ビクッ
礼儀正しく元気にツナに挨拶をする獄寺
それを見てクラスメート達がざわついた
「なっ…どうなってんだ!?」
「いつの間に友達に??」
「いや…きっとツナが獄寺の舎弟になったんだよ」
「い…いや、ちがうんだよ…
(ただでさえ勉強出来なくて目ぇ
つけられてるのに不良と知り合いだと
思われたら最低だーっ)」
思わぬ言葉が飛び交う中
ツナは否定しながら心で1人ごちる
「あくまで仮定の話だが、平気で
遅刻してくる生徒がいるとしよう
そいつはまちがいなく、落ちこぼれのクズと
つるんでいる…何故なら類は友を呼ぶからな」
「おっさん、よく覚えておけ」
「!?」
「10代目沢田さんへの
侮辱はゆるさねえ!!!!」((ガッ
「「「!!」」」
「っ!!(オレの名前だすなよーっ)」
獄寺はツナを遠回しに侮辱された事に
頭がきたのか根津の襟を掴みあげた
「あくまで仮定の話だと
言ったはず…だ…っガハァ」
「(こっち見んなー
オレにはカンケーねーっ)」((アワワワ
まるで「オレに任せてください」とでも
言ってる様なニカッと効果音がきこえそうな
清々しい程の笑顔をツナに向ける獄寺
笑顔を向けられたツナは
周りの視線を感じながら
「関係ない」を表す様に机に突っ伏した
その行動を気にする事無く根津の襟を
掴み上げているままツナに話しかけた
「10代目、落とします??こいつ」
「ゲフッ」
「(もーほっといてくれーっ)」
ツナにとって災難な時間なのであった
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