第3章 標的3
今の状態を把握した獄寺は
慌ててNAME#4#から離れようとした…が、
彼は詠羽の肩を押したつもりが
顔を逸らした為、目測を誤り獄寺の手は
その下の豊かな両胸を鷲掴んでしまった
掌に感じる感覚の正体が分からなく
顔を逸らしたまま再度掌を動かす
『ぁ…っん、…ご、くでらく…っ』
「…っ///!?」
上から降ってくる可愛らしい声
まさかと思い、獄寺は真正面を向くと
目の前には自らの掌によって与えられた
少しの快感を我慢している詠羽の顔
その顔を見た彼は一気に
顔を真っ赤に染め、固まってしまった
「…詠羽ちゃん大丈夫…??
何か苦しそうな感じだけど…」
『ん…っ大丈夫、
獄寺くんもごめんね、今退くから』
流石のツナも中々動かない2人に
違和感を感じ、尚且つ詠羽の声が
苦しそうに聞こえた為、心配しだす
彼女はツナに心配かけさせない様に
大丈夫と言い、獄寺の上から退いた
そのすぐ後リボーンは獄寺の所に近付き耳打ちした
「いやーん、獄寺くんのえっちぃ」
「リボーンさんっ///!!」
「とりあえず大丈夫みたいで良かったよ」
『ツナが助けてくれたから大丈夫!!
怪我もないから安心して!!』((ニコ
「う、うん…///」
何事も無かったかの様に
ツナの問い掛けに答える詠羽
そして笑顔を向けるとツナは少し照れた
「コホン、話を戻しますが
10代目にオレの命預けます!!」
「いや、…ふっ普通にクラスメートで
いいんじゃないかな…??」
「そーはいきません!!」((ギンッ
「(こ…こわくて言い返せない
つーか何なのこの状況って…)」
「獄寺が部下になったのは
おまえの力だぞ、よくやったなツナ」
「な、何言ってんだよ!!
こまるよ〜…」
リボーンは珍しくツナを褒めるが
本人は本当に困った様な顔をした
「それと…笹川」
『え…??』
「その…さっきはすまなかった…」
『さっき??』
「不可抗力とは言え、
胸…触っちまったろ…」
『んー??…あー!!逆にごめんね??
粗末なもの触らせちゃって…
直ぐ退ければ良かったんだけど、
安心して腰が抜けて動けなかったの…』