第3章 標的3
「粗末って…そんな事ねぇと思うが…」((ボソ
『うん??』
自分の両掌を見つめ先程の
感触を思い出しながら本心を
呟くが本人には聞こえなかった
「いや、何でもねぇ…だが、
実際10代目より先に身を
挺して助けてくれた…感謝する」
『…獄寺くんが無事で良かったよ』
「っ!!」
『誰かが傷付くのは嫌だからね…
だから無事で良かった』((ニコ
初めて会ったにも関わらず
そう言って笑う彼女に獄寺は思った
「(…10代目の次に命を
預けられるとしたら此奴だろうな)」
『…獄寺くん??』
じっと無言で見つめられて
不思議に思った詠羽は獄寺を呼んだ
「…隼人」
『え??』
「隼人でいい…
その代わりオレも詠羽って呼んでいいか??」
『…うん、勿論!!
よろしくね、隼人っ』
「…あぁ、よろしくな詠羽」
「あっちも上手くまとまったようだな」((ボソ
横目で2人を見ていた
リボーンはニッと笑いながら呟いた
「ありゃりゃサボっちゃってるよこいつら」
「こりゃおしおきが必要だな」
「サボっていいのは3年からだぜ」
「何本前歯折って欲し〜い??」
全てが上手く収まるかと思いきや
ツナがつい数十分前に廊下ですれ違いざまに
肩がぶつかってしまった3年の不良たちが
こちらに向かってきた
「(ゲッ…ヤ、ヤバイよ…)」
『先輩だからって…
ちょっと先輩がt「いや、待て詠羽」…隼人??』
流石の詠羽も気に
食わなかったのか一言言って
やろうと先輩たちに話しかけたが
それを獄寺が止めた
「オレに任せてください」
「っ!!」
『でも…』
「消してやらー」
両手にまたダイナマイトを持って
攻撃を仕掛けようとする獄寺
『隼人!?』
「ちょっまってよ獄寺君!!
ダイナマイトはだめだって!!」
2人は慌ててダイナマイトを
持っている獄寺を止めて事なきを得た
こうしてツナは2人目の
ファミリーをゲットしたのだった