禪院直哉に溺愛されてるのですが助けてください!✿R18✿
第2章 第二話✿出会い:馴れ初め
どさっ。
「はぁー···」
「お、おい!?」
黒閃を初めて放ったは意味もわからずどさりと畳の上に座り込んだ。
(何、今の···)
は元々呪力はそこそこ持ってはいたが、使う術も無く、呪霊に関してはお化けの類と同じ分類をしていた。
だから初めて負の感情で爆発で出した黒閃は、稀なものだった。
直哉は慌てて駆け寄り、の肩にやんわりと手を置いた直哉は様子を伺うように顔を覗き込んだ。
「オマエ···呪術使えたんか」
「呪術···?」
「え、?」
「ん?、今さっき、お前が使こうたやつや。黒閃っちゅー」
「それよりも近い。離れて。私に近づかないで」
は自分の肩に置かれた直哉の手を掴んで離して、胸の辺りに手を添えて距離をとる。
「ちょ、ちょっと!」
が、直哉はの手を握り嬉しそうに笑みを浮かべた。
(わ、笑った···)
直哉がに初めて見せた笑みに、は内心戸惑った。
「ん、確かに感じるわ。お前の呪力···」
(でも何で今まで気が付かんかったんや···?)