• テキストサイズ

禪院直哉に溺愛されてるのですが助けてください!✿R18✿

第2章 第二話✿出会い:馴れ初め



(嘘や···信じられへん)


舞妓の着る着物は帯も含めて20kgはある。


千華は健康的な中肉中背の体型で、体重は約50kgはある。


総重量70kgの千華を横抱きにし、何事も無いような涼しい顔をして運ぶ直哉に驚愕しつつ、千華は「ハッ」としたようにもがき始めた。


「掴まっとらんと落ちるで」


「っ!」


意地の悪い笑みを浮かべ、直哉は千華を落とす素振りをした。


咄嗟に直哉の首に腕を回した千華に、満足したように足を進める。


「いきなり何しはりますの!?危ないでっしゃろ」


「なんや、見た目と違うて大人しゅう思うとったんに、とんだ気ぃ強い嫁を選んでしもたみたいやなぁ」


「あないな事されればうちかて怒りますえ」


「ほぉーん···こうか?」


「きゃあっ!?」


再び落とすような動作をする直哉に、キッと睨みつけた千華。


「ほんま、“声”だけは可愛らしゅうなぁ···」


直哉の目が細められ、千華はぞくりと体を震わせる。


「おい。そこにおんのやろ?コイツを隅から隅まで洗ろうと来い」


直哉がそう命じれば、着物姿の侍女達が現れて生気のない目で「かしこまりました」と、直哉から侍女へと。


「な、···何を考えておりますのえ?!」


「···、今から抱くに決まっとるやろ」
/ 44ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp