第6章 何度でも好きという
「光秀さんは……」
葉月の声が震えている。
「私のこと、好きなんですか?」
いつもなら、笑ってかわし
軽く、煙に巻くだろう。
でも
今日はできない。
お前が離れそうだから
長い、長い沈黙のあと
「……ああ」
それはほとんど、吐息だった。
「好きだ」
誰かに真正面から伝えたのは、初めてだ。
余裕も策も、全部捨てて。
「だから、腹が立つ。お前が、俺を疑うのも。お前が、離れようとするのも」
一歩、葉月に近づく。
今度は計算ではない。
溢れた本音と俺の身体が、勝手に葉月の側に向かう。
「俺は、余裕などない。お前が思うより、ずっと」
……きっと俺の目は、焦りを隠しきれていないだろう。
こんなに必死な告白をして。