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イケメン戦国《私だけを囲うひと》

第7章 戯れの口づけ



その日の夜。
廊下を曲がった瞬間——
腕を掴まれた。

「……!」

驚いて顔を上げると。
すぐ目の前に、光秀さんがいた。

「最近、秀吉と随分仲が良いようだな」

いつもの余裕ある笑みなのに、声が低いからか怒られているような気になる。

「ち、違います」

「違う?」

くすりと笑う。

「頭を撫でられていたが」

「それは…」

言い訳を探す間もなく。
ぐい、と壁際に追い込まれる。

「……お前は」

光秀さんが、少しだけ息を吐く。

「本当に、人の調子を狂わせる」

「え?」

意味が分からず見上げた瞬間に、唇が触れた。
ゆっくり離れると、光秀さんは私を見下ろす。

「……もうしないと、言っていたのに」

思わず言うと、光秀さんは少しだけ目を細めた。

「そうだったか?」

そんな風に軽く言う所が、光秀さんらしい。

「秀吉に触らせるくらいなら、お前に怒られる方がましだ…そう思わないか?」

「秀吉さんは、慰めてくれただけですよ。口づけと比べたら…」

光秀さんはくすりと笑う。

「隙があるからだ。それは、お前が悪い」

私が悪いの…?
私が首を傾げると、光秀さんは真顔になった。

「違うな…葉月を
——可愛いと思ってしまう俺が悪い」

そう言って、指先で私の顎を軽く持ち上げる。

「…もう一度、いいか?」

私が頷くと、優しく口づけを落としてくれた。


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