第1章 本編
「陽菜ちゃん!デートしよ!」
「…うん」
「だって、あたし、陽菜ちゃんとデートに行きたいの!」
「…」
「陽菜ちゃんは、どこに行きたい?」
「とりあえず、調べてみるね」
「うんっ!」
「えっと…水族館が良い…」
「陽菜ちゃん!一緒に、水族館に行こ!
イルカさんと、遊ぼう!」
「イルカ…さん?」
「うんっ!一緒に、お世話するんだ!」
「う、うん…」
「じゃあ、一緒に行こー!」
こうして、二人は水族館に行くことになった。
二人は、水族館の入り口で待ち合わせをしていた。
「陽菜ちゃん!」
「お、お待たせ…」
「陽菜ちゃん、すっごく、似合っているよ!
何て言うか…オトナだね!」
「そ、そうかな?」
「あっ、もう一人来るから!」
「えっ?」
「ど、どうも…」
「寧々ちゃんだよ!あたしの友達なの!」
「この前会ったと思うけど、草薙寧々です…よろしく」
「花海陽菜です…」
「じゃあ、三人で一緒に行こー!」
「う、うん…」
「私もちょっとだけ、不安…」
えむ、寧々、陽菜の三人は、水族館の入口を通って、
クラゲの展示コーナーに
やって来た。
「みてみて!クラゲさんが、いるよ!
すごいね!」
「クラゲだけで、はしゃぎすぎ、えむ」
「えむちゃん、実は私、初めて来たの、水族館」
「ふぇっ?そうなの?」
「そうだったんだ…」
「長い間、外出してなかったから…
こうやって、友達と遊ぶのは、初めてで…」
「そ、そうなんだ…」
「じゃあ、陽菜ちゃん、
今日は、初めて記念日だね!」
「初めて記念日?」
と、陽菜は首を傾げた
「なにそれ」
「だって、今日は、陽菜ちゃんが初めて、
友達と一緒に、お出掛けした、記念日だもん!」
「そうなんだね」
「寧々ちゃん、陽菜ちゃんって、すごいんだよ!
なんかさ、パソコンが、得意なんだって!」
「へぇ~じゃあ、プログラミングが出来るとか?」
「うん、すっごく、得意だよ」
「陽菜ちゃんって、あたしの恋人なんだ!」
「恋人?女の子同士なのに…?」
「あたしね、陽菜ちゃんの事が好きなんだ!
寧々ちゃんも好きだよ!」
「私の方は、likeで、あっちは、loveの方の
好きなんだ…」
「よくわかんないけど、きっとそうだよ!」
楽しくなりそうだ。