第1章 本編
えむは、二人三脚の練習をしに来たのだった。
陽菜は、それを応援するのだった。
「二人三脚で、あたしと組む、先輩は…」
「あなたが鳳さん?」
「はーい!鳳えむですっ!む?
なんだか、先輩のこと、どこかで、見たことあるような…」
「初めまして、2年B組の朝比奈まふゆだよ
部活以外で、1年生の子と話すなんて、嬉しいな、
よろしくね!鳳さん!それで、隣は…」
「は、花海陽菜です…」
「よろしくね、花海さん」
「よ、よろしくお願いします…」
「よろしくお願いしまーす!」
「朝比奈さん!えむちゃん頑張って!」
「うん!頑張るよ!」
「応援してもらえるのは、嬉しいな」
「ひっ!?」
「鳳さん、どうかしたの?」
「い、い、いえっ!ななな、なんでもないですっ!」
「それならいいけど…
何かあったら、遠慮なく、言ってね」
「ひぇっ!」
(な、なんだろう、笑顔だけど…笑顔じゃないっていうか…
と、とっても、怖いよ~!)
「じゃあ、早速練習していこうか」
二人三脚の練習が、始まった。
そこに、穂波がやって来て…
(えむちゃんと陽菜ちゃん、それに、2年生の朝比奈先輩?)
「えむちゃん、朝比奈先輩と二人三脚に出るんだね、
頑張ってね!」
「私も、応援しているから」
「ほ、穂波ちゃん!陽菜ちゃん!」
「鳳さんの友達?」
「は、はい!同じクラスの…」
「もしかして、緊張しているの?えむちゃん?」
「うえっ!?」
(あっ、そう言えば、朝比奈先輩は、美人で、
勉強も運動もできるから、憧れている人が多いって、
聞いたことがあるな…えむちゃんも、そうなのかも…)
「素敵な先輩と組めてよかったね、えむちゃん、
応援しているね」
「う、うん…ありがとうぅ…」
「具合でも悪いの?無理しないでね」
「う、うん…」
「ふふ、素敵な先輩だなんて、嬉しいな」
(や、やっぱり、怖いよ~!!)
その後、翌日になり、体育祭当日を迎えるのだった…