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【H×H】恋のかたち【短編】

第2章 大好き!(イルミ)




『イル「シンシア」は、はい!』



あれ、なんか怒ってるのかな…?
私なにかやっちゃったかな、どうしよう…


「シンシアはクロロが好きなの?」

『はい?い、いいいやまさか!クロロさんは大事な常連さんです。』

「ふーん。じゃあオレは?」

『え!』



なんで急にそんなこと聞くの!?
ひぃぃぃ!なんて答えれば…



ぽんぽん



『??』

「ごめん、何でもない。今のは忘れて」



私の頭をなでながらそう言ったイルミさんは、なぜかとても寂しそうだった。

繋いでいた手が離れそうになる。


これ離したらダメな気がする…






「シンシア?」

『イルミさん、あの、私…っ!』




離れそうになった手をぎゅっと握り返せば、不思議そうに私を見つめてくるイルミさん。




怖い…



拒否されたら…でも…







『私っイルミさんが、す…』



好き、って言いたかったのに言えなかった。


キスされてたから…



ちゅ



『…っはぁ…』

「…シンシア、好きだよ」

『え…いま…』


なんて言ったの?





「シンシアはオレのこと好き?」

『…っ』

「さっきの続き、言って?」



ちゃんと聞くから、って耳元で囁かれた。
ぞくぞくする。




「ねぇシンシア、言って?」

『好き、です…』

「…オレも好きだよ、シンシア」


そう言ってまたキスをして抱きしめてくれたイルミさん。
あーもうどうしよう!幸せすぎて死にそう!



『イルミさ「イルミ」…え?』

「呼んで」

『や、でも…』

「だめ、早く」

『イ、ルミ』

「うん、よくできました」


イルミさんの声色がなんとなく嬉しそうで。
自惚れかな、そうじゃないといいな。



「ティアと別れてよかった」

『?』

「別れた理由、あれはオレの方だから」





”好きな人ができたって”





   

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