第3章 二人の任務
待ちに待った休日がきた
今日は温泉街に行く予定だ。
日々の任務で肩こりもひどく、足も疲れていたのでカカシの提案はすごく嬉しかった
どうせすぐお風呂で落とすけれど、せっかくのお出かけなので軽く化粧もする
ほんのり色づくリップを塗ると久々の化粧に自分も気分が上がった
(カカシは気づくかな?)
任務服以外で会ったことがない事に今更気づきながら、お気に入りのワンピースを着る。
まだ肌寒いので薄めの上着を羽織り、普段履かないパンプスを履いた
浮かれすぎだろうか
カカシはどんな服でくるのかな?
私は待ち合わせよりだいぶ前に着いてしまい、ベンチで1人、カカシの事を待っていた
「…お姉さん、ちょっといい?」
「はい???」
知らないお兄さんが声をかけてくる
道に迷った人なのだろうか
「ちょっと道迷っちゃって。ここら辺あんまり来ないからさ…教えてもらえるとすごく助かるんだけど…」
やっぱり道に迷った方か。
「はい。どこに行きたいんでしょうか?」
「あーーー、えっと、名前忘れちゃったな。繁華街のほうにある店だったと思うんだけど…」
繁華街の方か。ここから行くには少し遠くて説明が複雑になってしまうな…
「えーっと…メモできるものとかありますか?ちょっと遠いのでよければメモを書きますけど…」
「いや、そういうのなくてさ。途中まででいいからちょっと案内してくれない?」
近くにある時計を見るとまだ約束までは時間があった
しかしどこまで案内するべきかわからず黙ってしまう
「…鈍感だなぁ。お姉さん1人なんでしょ?オレと遊ぼうよって言ってんの。あっちの方に行けばそういう宿もあるし。そんだけおしゃれして1人で結構な時間待ってたよね?そういう事でしょ?」
「…え?み、道がわからないんじゃ…」
「よく見れば見るほど可愛いじゃん。行こうよ」
片方の手で私の腕を引っ張ると空いた手で私のお尻を撫でるように触る
「ひゃ…や、やめ…っ」
周りを見渡すが先ほどまでちらほらと人がいたにも関わらずタイミング悪く周りにいた人たちがいなくなっていた
それをいい事に私を触る手はスカートの下まで入る
「や…ちょっと…本当にやめてくださ…わた、私これから…」