第2章 生きる為に背負う者
カカシside
オレの前に現れたのは5人の忍だったが、後からゾロゾロと湧いてきた
「こりゃ、オレたちが思っているよりも結構大掛かりな計画だったのかな?」
思ったよりも相手が多く、頻繁に攻撃を仕掛けていたため、チャクラの消耗が激しく
少しずつ自分の息が上がってきているのがわかる
(困ったな…これからどれだけ増援が来るかわからない。この感じだとたちの方にも増援が来ているのかも知れないし…)
そうこう考える暇すらなくこちらに来る攻撃を連続して避けていた
「一対一で戦う気はゼロ、ってことね。わかったよ。」
そういって地に手をつけ、雷を流すと
自分の周りにいる忍がバタバタと倒れた
よしっと心の中で思っていると、ポケットから透明な蝶が落ちた
(ま、まずい!この蝶は…からもらった…)
蝶はさっきの雷で命を落としたらしく、ぴくりとも動かない
「…ごめんな……」
そっとハンカチでその蝶を包みまた胸ポケットに戻した瞬間だった
背中が熱い
「…っな!!!」
背中を刺されたと理解したのは相手の刃物を見てからだった
「戦いが終わってないのに呑気なものだな。これだから木の葉の里なんか早く抜けちまおうってやつが増えるんだぜ」
「…クソッ……」
の事を考えていて周りに気づけなかった?
なんて自分はダメなやつなんだろうか
しかし…
「…こんな傷でオレが倒せると思ったら大間違いだよ」
そう言い俺は腕を大きく振り上げる
その瞬間視界が大きく揺らいだ
相手がニヤニヤと笑う顔がぼやけた視界越しに見える
「えっ…お前…!何を…っ」
「…そりゃそうだ。ただ刺すだけなわけないだろう。せいぜい苦しんで死ぬんだな。ちょっと手強かったが、人を集めればどうって事なかったね」
「……ま、待て…!」
相手は手のひらを振りながら背中を見せ向こうへ歩く
刺された背中からはどくどくと血が流れ
そして視界の揺らぎだけでなく手足が痺れ始める
十中八九、毒だ
刺されたことにより経口接種よりも早く毒がまわってしまった
(くそ、どうすれば…)