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いつかの幸せと、今隣で笑う君【NARUTO】

第1章 はじまり


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「上忍になってからの初任務がカカシ先輩とだったんだね」

「そうなの。緊張してたんだけどすごく優しい方で良かったよ。」

「えっ、カカシ先輩が優しい…?結構近寄りがたい感じするけど…」

次の日またテンゾウとばったり会った私は蝶に蜜を吸わせている間、一緒に立ち話をしていた

(近寄りがたい雰囲気は一切なかったけど…そういう一面もあるのかな?)

「は今日はこの後予定あるのかい?」

「うん、また火影室に呼ばれていて。」

「早速引っ張りだこだね。」

「いえいえ、実戦の積み重ねが必要な身なので…」

「まだそんなこと言ってるの。もう立派な戦力なのに。」

「そう…みえる?そう見えてたらいいなぁ」

他愛のない話をするとひらひらと蝶が私の元へ戻ってきた

「何度見ても不思議な忍術だね」

「それ、テンゾウが言う?」

「ははっ、確かに。気味悪がられる忍術仲間だったね、僕たちは。」

「…あはは……うん。そだね。」

ふと昨日カカシさんに言われた言葉を思い出す。
この蝶たちがすごく綺麗だと言われた時、それがお世辞だったとしてもすごく嬉しくて
この子達を心の底から好きになれる日が来るのではないかと感じた

「さて、そろそろかな。みんな集まってきた。テンゾウ、付き合ってくれてありがとう。」

「僕もちょっと時間が空いてたから良かったよ。またご飯でも一緒に行こう」

「うん、そうだね。じゃあ、また。」

今日はどんな任務をいただけるだろう
そんなことを考えていると少し前向きになった心と共に歩を進めた。
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