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いつかの幸せと、今隣で笑う君【NARUTO】

第1章 はじまり


「ん〜!!!美味しいっ!」

「でしょ?仕事の疲れ取れるよね」

「はいっ!これはハマっちゃいそう…」

頬を抑えながらもぐもぐとご飯を食べている姿はやはり戦っている時の彼女とは別人のようだった

「そしたらまた来よう。オレ、任務の後はここでご飯食べてるんだよね」

「そうなんですね、私もそうしようかな!上忍になりましたし!」

そうやってはうさぎのがま口財布を両手で持ち上げた

「ははっ、そんなにカツカツだったの?」

「いえ!生涯独り身だと思っているので、貯金はしっかりしようと思ってて」

「そうなの?恋人とかすぐにできそうなのに。興味がない、とか?」

「うーん、興味がないのかはわからないんですが…恋愛感情ってものをまだわかったことがないので…。
カカシさんはどうなんですか?お仕事忙しそうなので両立難しそうですけれど…」

「奇遇だね、オレも一緒。」

「えぇ!そうなんですね。かなりモテそうですけど、やっぱり自分自身の気持ちがついてこないと難しいものなんですね」

「そうだね、モテはするかも。昨日今日もずっとオレの顔ばっかり見てくる子がいたよ」

「わ!ちょっと!それ私のことですよね!?
その件はすみませんでした…。噂のカカシさんと仕事ができるのが光栄でつい…」

表情が変わるのが可愛くてついいじってしまう

(こんなに人と話したのはいつぶりかな)

「やっぱり、また来ようよ。任務が一緒だった時は終わった後一緒にごはん食べよう。どう?」

「えっ?そんな、逆にいいんですか?お忙しいのに…」

「うん。久々に人とご飯食べたけど、1人で食べるより美味しくなるなぁってさ」

「…光栄です。是非、私でよければいつでも。」

会計時絶対に払う!とうさぎのがま口財布と共にぴょこぴょこ跳ねるを横に2人分のご飯代を支払う

お店を出るとまだは不貞腐れていた

「オレが誘ったんだからさ。」

「じゃあ次からは私が誘います!」

「ははっ嬉しいね。ありがとな。家、どっち?」

「あっちの方です。」

「そっか、じゃあここでお別れだな。またよろしくね。」

「はい。ごちそうさまでした。」

深々と頭を下げるに背中を向けて帰路についた
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