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五作目 松野唯吹

第1章 本編


潮田風夏と松野唯吹は、思い悩んでいた。

「う~ん

「も~唯くん!触ってないで、で一緒に考えてよ!!」

「考えてるよ。だから、スマホ使って、
検索してんじゃん。曲作りの仕方とか」

そうなのだ。曲作りでずっと悩んでいたのだ。

作曲方法と検索はしたものの色々ヒットしたけど、
多すぎてどれを見たほうがいいのか分からない…

「じゃーさ私が鼻歌で作るよ、
それをボイスレコーダーに録音して
唯くんがコードとかをつけるとか」

「あれはギターやピアノが演奏できないとダメ」

不機嫌になる風夏
その夜、今日は唯吹の家族は全員留守にしていたため、
風夏は僕の家に泊まることになった
風夏は僕のベッドを貸してあげて、
僕は布団を敷いて寝ている。

「ねえ唯くん」

「ん?なに?」

「一緒のベッドで寝たりするもんじゃないの?」

「ん~いいよ、だって、
夏にシングルベッドで二人寝は暑いし、
それに風夏、寝相悪そうだし」

風夏が怒りながら、デコピンした。

「わかったから…」

「よろし」

「ユニット名はあっても、曲も無いし、
あるのは、メンバーと楽器だけ」

「それもそうだけど…」

「僕もそうですけど、曲が書ける人って、
なかなか、いませんし…
ボクも試しに書いたら、小論文みたいだな…
って、周囲に言われちゃったし…」

「なにそれ!面白いんですけど!」

「笑われて、当然か…」

「それよりも、目標は一つ!
オリジナルの楽曲を作る事!」

「はい、わかりました」

今更だが、風夏と唯吹は、
今、一緒にシングルベッドで、寝ているのだった。


「ねぇ、唯くん」

「どうかしたの?」

「私のほっぺ触ってみる?」

「えっ?こうかな?」

プニプニ

気持ちいい…何だろう、これが、カワイイ女の子の肌か…

「どうかしたの?唯くん?」

「もういい、寝る」

唯吹は、そのまま、何も言わずに、
眠りにつくのだった。
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