第1章 祭りの夜
「、私の膝の上においで。頑張ったご褒美をあげないとね」
「……で、でも…桃弥さんが……」
「君が普段どんな風に私に愛されているか、桃弥にも見せてあげよう」
物腰の柔らかい杏壱さんの言葉には、普通の人にはない圧がある。
その瞳に見つめられると、まるで自分の意思など存在しないかのように従ってしまう。
「さぁ、こっちへおいで」
「………はい」
催眠術をかけられたように虚ろな目をして、杏壱さんの上に乗るとそれを自ら受け入れた。
「あぁ……」
その時、杏壱さんの後ろにいる桃弥さんと目が合ってしまった。
一気に羞恥心が湧いて逃げ出してしまいたくなるけれど、それは夫が許さないだろう。
「ぁ…あ……んん」
恥骨を擦るように身体を揺らすと、えもいわれぬ快楽が脳天を貫いた。
「は、ぁん…も…い、き…そうです」
「桃弥に見られて興奮しているのかな?でも、もう少し我慢しなさい」
「い、…意地悪…しないでください……」
杏壱さんに言われるまで達しないように、気を逸らしながら快楽の波に耐える。
秘部が陽根に絡みつきながら、締め上げるように出し入れを繰り返すたびに愛液が溢れて私のお腹を濡らしていく。
「あぁ!…もう……い、きたっ……」
「あぁいいよ。好きなだけいきなさい」
やっと許しがもらえて杏壱さんの方へ倒れ込む。
口付けをしながら腰を揺すると陰核が擦れて、もう限界だった。
「っ…んぁ…杏壱さん…好き…大好き」
「私もが大好きだよ」
杏壱さんの膝の上で激しく腰を揺らして、深く深く絶頂した。