第1章 祭りの夜
中に熱い精液が放たれ、子宮は萎縮して奥まで飲み込もうとしていた。
「…こんなヤツの子ではなく、俺の子を孕め。そして一緒に暮らそう」
今まで無言だった桃弥さんが口を開く。
「。今でもずっとお前を、愛してる」
媚薬のせいだろうか、いつまよりもぐったりとし意識の中で桃弥さんの声だけが耳に響ていた。
「ああ、。なんて君は素晴らしい妻なんだ。いい子だったね。私の為にありがとう」
そんな中で杏壱さんが私に口付けをした。
自分以外の、それも実の息子に妻が抱かれたというのにこれ以上なく愛おしそうに顔を綻ばせた。
そして私から桃弥さんを引き離すと、体液で濡れた秘部をまじまじと見つめたのだ。
「これで完璧だ………」
「あの……杏壱さん、なにを……」
「、お前を愛しているよ。いつか君が私の息子に抱かれることを夢見ていたんだ。これで私達はひとつになって、完璧な家族になるんだ」
杏壱さんが望んでいた?
私と桃弥さんが抱き合うことを……?
子孫繁栄の為ではなかったのだろうか、意味がわからなかった。