第1章 祭りの夜
───私も村の人たちと同じ、なんて淫らで節操のない人間なのだろう。
「ごめ…ごめんなさい……っひ…く……」
それはなんの為の、誰のために向けらた言葉なのか自分でも分からない。
杏壱さん以外の人と交わり乱れている私は、きっとまともじゃない。
「あっ……は……杏壱、さ…ん……」
「いきそうかい?」
こくりと頷くと、杏壱さんは穏やかな笑みを浮かべて耳元で囁いた。
「いいよ。気に病むことなくいきなさい。祭りの夜に孕むと男児ができやすいと言う。これは私達の為なのだよ」
私達の為……これは、杏壱さんと私の子供を作る為だけの行為。
そう思うと、押さえ込んでいた快楽が雪崩のように押し寄せた。
「あぁぁ……い、く……もう、だ…め……」
桃弥さんに最奥を突かれ、杏壱さんに敏感な身体を愛撫されると、これまで耐えていた私もついに達してしまった。
深く、長い絶頂だった。