第1章 祭りの夜
「こんな夜更けに呼び出して、なんの事かと思えば………悪趣味にしてもほどがある」
桃弥さんの声だった。
よがり声をあげながら、恥ずかしいところを見られてしまい羞恥で目が合わせられない。
「相変わらず桃弥は真面目だね。さぁ、今夜は祭りだよ。お前もこっちへ来て楽しみなさい」
「……まさか、息子に自分の妻を抱かせるつもりですか?」
「あぁ、そうだよ。お酒はちゃんと飲んだみたいだね。あれは媚薬入りなんだ。欲を発散するまで治らないよ。前にも言っただろう?私に子が出来ない場合はお前に頼むことになると」
「…するわけないだろっ、が可哀想じゃないか」
「ん?そうかい?なら、に直接聞いてみるといい」
杏壱さんに身体を起こされて、布団の上にぺたりと座る。
頭がぼーっとするけれど、杏壱さんの言うことをちゃんと守らないと離縁されてしまう。
「、君は桃弥に抱いて欲しい。そうだね?」
「はい……桃弥さんにいっぱい…気持ちよくして欲しいです」
「ほら、こんなに濡れて欲しがっているじゃないか。このままの方がよっぽど可哀想だ」
見せつけるように足を開かされて、割れ目を指でさすられる。
ぴちゃりと水音がするたびに、びくっと身体が反応してしまう。
「んんっ!、あ…っ……は、ん」
「ああもう我慢できないね。ほら、がいいと言っているんだ早く楽にしてあげなさい」
「っ……、父さんに無理矢理言わされているんだろ?そうだよな?」
優しく問いかけてくれる声に、ふるふると首を横に振る。