第1章 新入生
七海side
本当なら大した用事もないのにここにくる目的はただ一つ
さんに会いたいから
五条さんも夏油さんも任務だって聞いていたから
仕事を片付けて急いでやってきた
「それで‥あなたはそんな格好をして何をしてるんですか?」
昔使われていた教室は今は誰もやってこない物置部屋になっている
そこにさんを閉じ込めるときょとんとした顔で見上げてくる
『えと‥お花に水遣りしてたよ!七海君はどうしたの?』
「なるほど‥そんなにいやらしい格好をして‥生徒を誘惑するつもりでしたか?」
華奢な両手を掴むと戸惑うように大きな瞳が揺れる
水で濡れた白いシャツが肌にぴたりと張り付いていて
その下に身につけているであろう黒いレースの下着が透けてみえていた
『誘惑って‥なんのこと‥?もしかして七海君怪我した‥?なんだか苦しそう‥保健室一緒にいく‥?』
「苦しいのはあなたのせいですよ‥そうやって無意識に男を翻弄するんですから‥本当にあなたは困った人ですね‥」
私を見上げる可愛い顔を両手で包み込んで唇を奪いながら
すっかり濡れてしまったシャツのボタンを一つずつはずしていく
『ふぇっ‥?苦しいの‥っ大丈夫‥?』
キスをされて少し呼吸を乱しながら私の胸元にしがみつく
「この下着‥また五条さんか夏油さんですか‥?」
濡れたシャツのボタンを全て外して横に投げ捨てる
何も隠す気のない黒のレースからは胸の先端の淡いピンクの飾りまでもしっかりとみえる
『ゃっ‥みないで‥』
両腕をクロスして隠そうとするから
また手首を掴んで開かせる
「私じゃダメですか‥?」
『七海君‥?』
「あの最強2人には敵いませんが‥あなたを大事にしてあげられるのはあの2人じゃないと思います」
『んっ‥ななみ‥くん‥』
両手首を掴んだままさんの唇を何度も奪うともどかしそうに足をすり寄せる
「‥なんだかいつもと違いますね?」
顔を赤くして足をすり寄せるさんの行動に少し違和感を感じてタイトスカートに手を伸ばす
『ゃっ‥ダメっ‥!!』
「‥そんなに嫌がるとますます怪しいですね‥」