第2章 極秘任務
伏黒side
嫌な予感がして理科室へと駆け出して
虎杖と二人で扉を蹴り飛ばすと
想像していた以上の最悪の事態に血液が沸騰しそうなほどに怒りが沸き上がる
乱れきった衣服
下着は切られたのか綺麗な胸が露わになっていて
身体には無数の赤い痕
無理矢理に口に男のモノを咥えさせられて涙が溢れている
呼吸も荒く乱れていて
隣で虎杖もブチギレているのが分かった
少し震えている身体に学ランをかけてやってから
さんを囲んでいた男達を次々に殴りかかっていると突然虎杖の叫び声が聞こえてくる
「伏黒っ!!」
「あと一人だからちょっと待ってろ!」
さんの身体にその汚いモノをいれようとしていた男の胸ぐらを掴む
殺してやりたい程の怒りに我を忘れて殴り掛かろうとするとさらに焦った声をした虎杖の声が俺の意識を引き戻す
「先生の様子がなんかおかしいっ!熱がすげーしっ‥なんか呼吸が弱くなってきてる気がする‥っ」
「なにっ?!どーいうことだ?!」
そいつの胸ぐらを掴んだままずるずると引き摺ってさんのもとへいくと雪のように白いはずの透き通った肌が真っ赤に染まっていた
怖くて乱れているだけだと思っていた呼吸がさっきよりも早く
浅くなっている気がして今度は全身の血の気が引いていく
「お前ら‥さんに何をした‥‥」
「ひいっ‥殺さ‥ないで‥くれっ‥」
首を締め上げるようにして男の首を持ち上げると命乞いをしながら見上げてくる
『めぐ‥み‥くっ‥だいじょ‥ぶ‥だから‥っ‥もう‥いい‥よっ‥』
力なく俺の手首を掴むさんの手は思わずびくりと身体が震えるほど熱かった
「とりあえず学校戻ってみて貰おう!こんだけ殴ってたらこいつらも逃げらんねーって!」
いつの間にか俺が掴んでいた男以外の全員を殴って気絶させていた
優しくさんの身体を虎杖が抱き抱えると俺の手首を掴んでいた手もくたりと力が抜ける
「殺さねーでやるから‥早く言え‥」
「く‥薬だよっ‥!媚薬のもっと強いやつ‥っ」
「媚薬でなんでここまでなってんだ?」
「特殊な薬だって言ってた!それで‥」