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【R18】呪術廻戦 僕を照らす光

第2章 極秘任務


伏黒side



「ってぇ‥」




頭がガンガンと割れそうに痛くてゆっくりと目を開くと見慣れない景色




「っつーかさんっ!!」




バッと立ちあがろうとするけれどキツく縄で縛られていたようで身動きがとれない




「おいっ!虎杖っ!生きてるか?!生きてんなら早く起きろっ‥嫌な予感がする‥」





同じように俺の隣にはガチガチに縄で縛られた虎杖がいまだに目を瞑っている



肝心のさんの姿は見当たらないし


さっきまでは感じなかった呪霊の気配を感じて冷や汗が流れる





「まさかやられてませんよねさんっ‥」







煙が充満しだした途端
慌てて後ろを振り向いて息を吸わないように叫んだけど間に合わなかった



薄れゆく意識の中で



同じように身体から力が抜けて倒れゆくさんの姿だけが妙にスローモーションにみえた





「ったー!!頭殴られたっ?!ってかここどこっ?!先生はっ?!」



ようやく目を覚ました虎杖が大声を出す




「静かに‥っ‥多分呪霊がすぐ近くにいる‥さんは今んところ分からねぇ‥」




「じゃあ早く先生探さんとっ‥!」





出会ってまだ日は浅かったけど
いつも天真爛漫に笑っている虎杖のこんなに焦った顔は初めてみた





きつく縛られていたはずの縄がぶちぶちと千切れていく




「すげー力だな‥俺のも頼む」




手足を縛られていた縄を解いてもらうと同時に
この物置のような倉庫の中にさっきよりもさらに呪霊の気配が濃くなった




「隠れんのが上手いって言ってたよな‥」




両手で影絵を作る





「玉犬っ!これならどうだっ!」






嗅覚の優れた玉犬がすぐさまに呪力の匂いを感じ取る




「そこかっ!」







ふわりと揺れたカーテンの向こう側に飛び出そうとする俺よりも早く虎杖が飛び出して殴りかかる





「ぁぁぁダァあーっ!!」





紫色をした巨体が姿を表した途端に虎杖に殴られて弾けるようにして散り散りになる





「姿見えればこんなもんか‥」




学長から聞いていた呪霊の特徴と一致したけれど
それを祓ったのにさんの姿はまだみえない



「まさか‥」
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