第2章 極秘任務
伏黒side
今日は釘崎が任務に出ていて
俺と虎杖の2人で授業を受けていた
「伏黒‥虎杖。ちょっと良いか?」
夜蛾学長に呼び出されて
学長室に向かう
「近くの高校に呪霊が潜んでいるとの情報が入ったんだが妙に気配を隠すのが上手くてな‥そこで2人には今日から早速潜入捜査を頼みたくて来てもらった」
「潜入捜査っ?!なんかかっこいいな伏黒!」
隣で虎杖が目をキラキラと輝かせる
「それでな‥虎杖はまだ入学して間もないし、その呪霊が毒をあやつるタイプの可能性が高い事もあっても同行する事になったんだが‥」
「っ!!」
「えっ?!マジっ!?」
「同じ学生として一緒に潜入してもらうんだが、この事が悟や傑に知られたら面倒な事になるからくれぐれも口外しないよう。極秘任務として頼みたい」
確かに、あの2人に知られたらややこしそうだ
独占欲の塊だから
自分達が一緒に行くと言って聞かなそうだ
夏油先生は数日間出張にでているし
五条先生も今日は遠方に行っている
「わかりました‥」
合同の任務ってだけでも嬉しいのに
学生として潜入するって事は‥
さんも制服着るって事‥だよな?
想像するだけで
鼓動が早くなっていくのが分かる
『お待たせしましたっ‥!本当にこれ‥大丈夫でしょうか‥?』
「「っ!?!?」」
はぁはぁと息を切らしながら学長室に入ってきたさんが潜入先の制服を着ていた
あまりに可愛くて全く違和感のないその姿に虎杖と言葉を失う
「先生めっちゃ可愛い!学生にしか見えねーし‥でもこんな可愛い生徒おったら逆に目立ちすぎん?」
「確かに目立つだろうから、そこは頼んだぞ。お前たち2人の制服も用意してあるから着替えて来い」
「任せて先生〜!じゃあ俺らも着替えてくんね!」
あまり時間の猶予もないようだから俺たちも潜入先の制服に着替えてさんと一緒に伊地知さんの車へと乗り込む
『今日は2人とも宜しくねっ!』
にこにこと微笑みながら助手席に座ったさんがこちらを振り返る
「虎杖‥気合い入れんぞ」