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四作目 石田秋彦

第1章 本編


ほーら、今日は天気が良いぞー。
朝は少し肌寒いかもしれないけど、
お昼からは少しずつ暖かくなって気持ち良さそうだ。

天気が良いからって授業中に寝たり、
ボーッと外を眺めてるのはダメだからな。

しかも「今日のお弁当なんだろう…」て
独り言と小さいお腹の音まで聞こえてたんだからな。

あ!あと、消しゴム新しいのも持ってくること!
もう残り少なかっただろ?
「…何でそんなことまで覚えてるの?気持ち悪い…」
って、昨日お前が残り少なくなった消しゴム、
使いにくいって言って、
勝手に俺のやつと交換したんだろうが!
俺が使いにくくて取り返そうとしても、
そのまま取って1日使い続けるし…!しかも持って帰るし…!


まったく…みのりは本当に手がかかるし自由なんだよな…
俺は、みのりの幼馴染であって、
お世話がかりじゃないんだぞ?
いや、まぁ…お世話がかりみたいなもんか?
幼馴染だし…でもそれにしては頼りすぎだよな。
いつになったら自立しようと思ってくれるんだか…。


ほら、俺の声聞いてたらだんだん目が覚めてきただろ?
そうそう、そのままゆっくり起き上がって…
「まだ眠いー!」じゃないの。
自分で窓のカーテン開けて、ちゃんと
朝の空気部屋に入れて動かないと。
うん?ちゃんと立ち上がった?
じゃあ、窓際まで歩いておいで。


(電話が切れて、そのままカーテンと窓を開ける)


はいっ、おはよう!!
ははっ、すっごい寝癖出来てるぞー。
いつまでもパジャマ姿だと置いていくからな?
ちゃんと着替えて、朝ごはん食べて。
玄関の前でいつもの時間に待ってるからな。
さっき言ったことも忘れないように!
ほらほら、まずは顔を洗っておいで。


ちゃんと学校行く時にはいつもの、
可愛い姿の、みのりを見せてくれよな…?
まぁ、そんな無防備な姿も可愛いんだけどな…(小声で)

いーや、何も言ってないよ?ほらほら、
早く準備しないと時間もくるし置いて行くぞー。
今日も一日、一緒にがんばろうな!

「やっぱり眠いよ~秋彦くーん!」

「早寝早起きすることだな」

「そうだね!よーし!頑張るぞ!」

「立ち直り早い!」

何がともあれ、みのりは早起きするのだった。
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