• テキストサイズ

四作目 石田秋彦

第1章 本編


彼は、一つ年上の花里みのりという、
幼馴染がいた。

彼女との出会いは、幼稚園の時である。

不運に見舞われていた、みのりを、
秋彦が励ましたことと、助けたこと、
そして、家が近いことから、
次第に、幼馴染になっていった。

みのりには、
みんなに希望と夢を与えるアイドルであって欲しい。
と、秋彦は、いつしか、
そう思うように、願うようになった。

みのりはトップアイドルになる夢、
秋彦は、それを支える存在でありたい。

と、それぞれの夢と目標に向かって、
今日に至るまで、頑張っている。

「秋彦くん!」

「みのりちゃん!」

「わたし、アイドルになったら、
ファン第一号の、秋彦くんに、恩返しがしたいの!
それはね、キラキラのステージで、
秋彦くんに、夢と希望を届けたいの!」

「俺も、それまで、待っているから。
そして、いつまでも、応援しているから!」

と、幼少期に、約束した夢は、
今でも、二人は覚えている。

そう、例え、どんなことになろうと、
二人には、夢を捨てきれなかったのだ。

みのりがオーディションで、何度も落ちようと、
秋彦の心が折れかけようとしても、
それでも、めげずに、頑張るしかなかったのだ。

「今日も、たくさん、がんばるぞー!」

「うん、俺も、気合を入れないとな!」


アイドルの夢は、非常に難しくて険しいことは、
もう、死ぬ程、わかっている。
何度も、諦めかけようとしても、
何度も、心が折れようとしても、
それでも、叶えたい夢を、簡単に手放す訳にはいかない、
そう、一度決めたことは、意地でも成し遂げたい力が、
二人には、あるのだ。


でも、どうしたら、叶うのか?
明確な答えが、見つからない。

当然だった。

ただ、頑張るだけじゃ、努力だけが、
夢や目標を叶えるとは限らない。

わかってはいた。
でも、叶えたい願いは、無理でも、叶えたい。

応援してくれる人もいれば、
ごく一部に、バカにする奴もいた。

バカにする奴と、度々、ケンカをしていた。
下手したら、取っ組み合いをしていた。

みのりと秋彦には、意地と根性がある。
根気も誰よりもある。

叶えるための力も、十分にある。

そう願いを叶えるために、
信じた道を突き進む以外に、方法は無い。
/ 14ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp