第27章 白石家がプールに行きます
「萌ちゃん?急にどうしたの??」
萌「パーパー!!ゔぁ〜ん!!」
蔵「萌ちゃーん!!どないしたんや!?」
赤ちゃん用プールに到着すると俺は即座に萌ちゃんを抱き上げた。
「なんか急に泣き出しちゃって…転んだりしたわけでもないし…」
蔵「まさか変態でも現れたんとちゃうか!?」
「それはないと思うよ?変な人居なかったし。それに普段から蔵ちゃんと一緒に居るわけだからちょっとやちょっとの変態居ても今更泣かないと思うし。」
蔵「えっ!?どういう意味やねん!?俺変態やあらへんで!?」
萌「パパ……」
蔵「ん?どないしたん??」
萌「パパパパパパ!!」
萌ちゃんは俺にしがみ付きながらパパと連呼する。あかん…信じられへんくらい可愛ぇ!!
「パパが恋しくなっちゃったのかな?」
蔵「そうなん?じゃぁパパと一緒に向こうのプール行こうな?」
俺は萌ちゃんを抱っこして子供用プールへ戻った。すると、さっき子供用プールで俺にしがみ付いてきてた女の子は黙って去って行った。きっと可愛ぇ赤ちゃんの面倒見るんで大変やから遊ぶのは無理やって理解してくれて身を引いてくれたんやなぁ…まぁまぁ良ぇ子やん。
※そんな事を呑気に思っていた白石家のパパなのだが…実際は萌がパパに抱き付きながら女の子に向かって『パパは私の物よ!』というような感じでドヤ顔した為、女の子は悔しがって去って行っただけなのである。
蔵「さぁ、萌ちゃん?今日はパパがずっと抱っこしたるからな?」
萌「ぶー!!やんや!ママ!!」
「え?パパの抱っこ終わりなの?」
蔵「えっ!?さっきまでパパにべったりやったやん!?」
萌「んー!まんまんま!」
※パパに付いた悪い虫を追っ払うという目的を達成した為、もぅパパの抱っこは終わりでいいやと思っている萌なのであった。
終