第16章 白石家の長男はママが大好きです
休み時間が終わった後、また授業を受け給食を食べて教室の掃除をしてまた授業を受けると下校の時間になります。するとまた幸ノ介の取り合いになったりします。
女子「私が幸ノ介君と帰るの!」
男子「自分方向ちゃうやろ!?俺が帰るって約束しとんやから邪魔せんとき!」
幸ノ介「なぁ?喧嘩せんといて?校門までみんなで帰ろう?」
なんとか喧嘩を納めてみんなで校門まで喋りながら歩きみんなそれぞれの家の方へ帰って行く。
幸「バイバ〜イ!」
1人になった幸ノ介は寄り道せずに一目散に家に向かう。早く母親に会いたいからである。
幸「ただいま〜!」
「幸ちゃん、お帰りなさい!」
幸「たっちゃんと萌ちゃんは??」
「さっきお昼寝したところだよ?うがい手洗いしたらおやつ食べていいから早くしてらっしゃい?」
幸「うがいと手洗いはするけどおやつは優ちゃん帰るまで待っとる!……それより…ママ?」
「はいはい。幸ちゃん?おいで?」
幸「ママ〜!」
幸ノ介は涼子に抱きついた。誰も見ていない今が母親に甘えるチャンスだからである。
「幸ちゃんは甘えん坊だね?」
幸「幸ちゃんママ大好きやから甘えたいんやもん。」
ちなみに涼子と2人の時限定で一人称が『幸ちゃん』になるのだ。
幸「なぁ?ママ?」
「ん?なぁに??」
幸「幸ちゃんの事可愛ぇ思っとる?」
「当たり前でしょ?ママにとって幸ちゃんは1番可愛いんだよ?」
幸「ホンマ??優ちゃんとたっちゃんと萌ちゃんより可愛ぇ?」
「ん〜…正直、誰が1番とは言えないかな?ママにとってはみんな同じくらい可愛いからね。」
幸「ふ〜ん……」
「でもね?幸ちゃんは1番ママのお手伝いしてくれるでしょ?だから今日は特別に昨日買っておいたプリンあげるね?」
幸「ホンマ!?」
「うん!優ちゃんとたっちゃんに分からないよう今食べちゃいな?そしたらそろそろ優ちゃんの事迎えに行こうか?」
幸「おん!」