第16章 白石家の長男はママが大好きです
幸「ご飯は、ちゃんといただきますしてからだよ?」
蔵「幸ちゃんは流石お兄ちゃんやなぁ!ほな、みんなでいただきます!」
幸「いただきます!」
優「いただきま〜す!」
達「た〜きま〜しゅ!」
萌「あぁ〜!!」
そして5人で朝ご飯を食べ始める。
面倒見の良い幸ノ介は父親が萌の食事介助をしているので自分は弟達の面倒を見ながら朝ご飯を食べる。
「おはよう!起きるの遅くてごめんね!」
蔵「涼子ちゃんおはようさん!気にせんと朝のチュ〜!!」
幸「………。」
気の利く幸ノ介は父と母がキスをする時は弟達に目隠しをするのである。
「さて!今日は簡単なものしかできないけどお弁当作るね!」
優「優ちゃんウインナー入れて〜!」
「じゃぁタコさんウインナーにしてあげるね?」
優「やったぁ!」
達「たっちゃんもタコしゃん〜!」
「たっちゃんは幼稚園まだだからお昼ご飯タコさんウインナーにしてあげるね?」
達「うん!」
幸「………。」
実は幸ノ介も弟達のように甘えたいのだが兄というプライドが邪魔して言えないのである。
賑やかな朝食を終えて学校へ行く支度をすると幼稚園に行く優ノ介と仕事に行く父親と一緒に家を出る。
小学校では授業を真剣に聞いて成績も良く休み時間は仲の良い友達と遊び当番の仕事も真面目にこなす優等生である。
そして…
女子A「幸ノ介君!私達と遊ぼう?」
女子B「ダメ!幸ノ介君は私達と遊ぶんや!」
男子A「幸ちゃんは俺らと遊んでんやから邪魔すんなや!」
幸「まぁまぁ…みんなで遊べば良ぇやん?」
女子にも男子にも人気があり休み時間になると幸ノ介の取り合いになる事がある。
ちなみに女子は幸ノ介に対して恋心があるのだが幸ノ介は母親一筋なので全く興味がないのである。