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高校を中退して白石蔵ノ介と夫婦になるお話

第11章 白石家の子供達が謙也先生の病院で予防接種を受けます


謙也「頑張ったな〜!ほな!次は優ちゃんやな!」
優「ゔっ…あっ!ママ?タイムセールの卵、早よ行かんと売り切れてまうで?」
「ん?まだ時間じゃないから大丈夫だよ?早く注射してもらいな!」
優「あっ!謙也!イグアナどないしてる?優ちゃん今すぐイグアナ会いたいな〜?」
謙也「今度の休みに家に来たら会わせたるで!ほな、腕出してや?」
優「……あっ!ママ?家の鍵ちゃんと……」
「いいから!悪足掻きしてないでさっさと注射してもらいなさい!」

優ノ介の悪足掻きも虚しく泣きながら注射してもらうのであった。

謙也「ちゃんと動かんで出来て偉かったやん!」
優「ゔぁ〜!謙也のアホー!!」
「こら!アホ言わないの!」
謙也「ははは… さて、次は幸ちゃんやな!」
幸「僕はもぅ泣かないからね!」
謙也「せやな!一番上のお兄ちゃんやもんな!ほな、いくで!」
幸「ゔっ……」

幸ノ介は顔をしかめながらも大人しく注射してもらった。

謙也「流石お兄ちゃんやな!一番早く終わったで!」
幸「萌ちゃんの前で泣くわけにはいかへんやろ?」
謙也「んー!偉い!!そんな幸ちゃんには特別に謙也先生作のイグアナのイラストを止血パッドに描いたるで!」

謙也は注射した後貼る絆創膏の上にマジックでイグアナのイラストを描いた。ちなみにイラストを描くためにわざわざ大きいサイズの絆創膏を貼ったのである。

謙也「どうや!カッコえぇやろ!?」
幸「………なんかこれちょっと恥ずかしい。」
「コラコラ、幸ちゃん?謙也先生わざわざ描いてくれたんだからそういう事言わなくていいの!」
謙也「ははは…結構自信作やったんやけどな…。さて!最後は萌ちゃんやな!」
「先生、お願いします。」
萌「あぁ〜!」
謙也「……………。」
「ん?…謙也先生??」
謙也「………出来へん!こないな愛くるしい女の子に針を刺すなんて残酷な事出来へん!!」
「はぁ…またですか…。」

何度かインフルエンザ以外の予防接種をしてもらった事があるのだが謙也は萌限定で注射をするのを嫌がるのである。
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