第11章 白石家の子供達が謙也先生の病院で予防接種を受けます
蔵「……あっ…あかん!登校班の集合時間まで5分切っとるやんけ!?幸ちゃん!優ちゃん!早よ靴履いて行くで!!」
「蔵ちゃん!待って!!」
蔵「涼子ちゃん…すまん!もぅ時間ないねん!帰ったら朝の分のチューとハグしたるから今は我慢してや??」
「そうじゃなくて!ちゃんとズボン履いてよ!」
蔵「あっ……」
せやった…俺、着替え中やったんやわ。上はシャツにネクタイで下はパンツじゃ完全に変態やな。
幸「そのままやと捕まるで?」
優「パパ恥ずかしい〜!」
達「はじゅかしぃ〜!!」
萌「キャハ〜!」
子供らに笑われながらも俺はズボンを履き幸ノ介と優ノ介を送りながら職場へ向かった。
そして早くも夕方、涼子と子供達は謙也先生の小児科へ行く。
謙也「おん!涼子ちゃん!みんな!久しぶりやな〜!」
「謙也先生、お久しぶりです。今日はよろしくお願いします。」
謙也「任せとき!萌ちゃ〜ん?最後に会った時より大きなったなぁ?」
萌「あぅ〜!」
謙也「せやな〜!謙也先生は相変わらず男前やんな〜!」
幸「謙也君?萌ちゃんそんな事言わへんで?」
優「謙也はアホやな〜!」
達「アホやな〜!」
「コラ!アホはやめなさい!それと今は謙也先生でしょ!」
謙也「ははは…涼子ちゃん気にせんといて?さて…4人とも熱はあらへんみたいやな!謙也先生がパパッと注射したるで〜!」
優「……優ちゃんなんか頭痛いかも…」
達「たっちゃんは……えっと…お尻が痛い…」
「2人とも嘘付かないの!たっちゃん?お尻痛いのはさっき転んだからだし注射するのに問題ないからね?」
達「ゔっ…ヤダ…たっちゃん注射ないない!」
怖がりな上にイヤイヤ期の達ノ介は半泣きで脱走しようとする。
「あっ!幸ちゃん!萌ちゃん抱っこしてて!たっちゃん!先に注射しちゃおう!」
涼子は長男の幸ノ介に萌を任せ、達ノ介を抱っこした。
「謙也先生、お願いします!」
達「やんやー!!」
謙也「たっちゃん?謙也先生はスピードスターやから直ぐ終わるで〜!」
達「やんやー!!ゔっ…ゔわ〜ん!!」