第30章 白石家の長女が逆ナンを撃退します
萌「う〜…ばば!!」
先輩「えっ…この子私の事ババアって言った?」
蔵「いやっ…ただ声出しただけかと思いますよ?」
ちょっとちょっと!萌ちゃん!おばちゃん扱いはあかん!俺らより年上やけどこの人独身!
萌「んー!ばーば!!」
先輩「ほら!やっぱりババアって言ってるじゃない!」
蔵「あっ…いや…萌ちゃん?そういう事言ったらあかんで?」
今度は指差しして言うとるし!頼むから萌ちゃん!もぅ言わんといてー!!
先輩「まったく…奥さんまだ若いからちゃんと躾ができてないんじゃないかしら?」
蔵「失礼言って申し訳ありません…が、妻の事を悪く言うのだけはやめてください。今ここで萌ちゃんに失礼な事言わせてしまったのは僕の責任ですから。」
先輩「べっ…別に悪く言ってるとかじゃなくて…」
萌「ゔっ……んー!!」
先輩「えっ…?どうしたのかしら?」
蔵「あっ…これは…」
萌「ふっ!!」(ぶりぶりぶりっ!)
先輩「……きゃっ!もしかしてうんち!?」
蔵「みたいです…すみません。」
先輩「ぎゃっ!!いやっ!!白石君!私これで失礼するわ!」
そう言って先輩は抱いていた萌ちゃんを俺に返し逃げて行った。
蔵「はぁ……明日仕事で会うの気まずいなぁ…萌ちゃんのおかげで撃退できたけど…。」
萌「パパ!」
蔵「ん?あぁ…うんちしてしもうたんやもんな。直ぐオムツ替えたるからな?」
萌「パパ!いこいこ!」
萌ちゃんは笑顔で俺の顔を撫でた。たぶん『良い子良い子!』って言ったんやと思う。