第30章 白石家の長女が逆ナンを撃退します
先ずは子供らの玩具から見ることにした。
優「俺これが良い!…あっ!やっぱこっち!」
「優ちゃん、玩具は逃げないから落ち着いて決めよう?」
達「あんね!たっちゃんね?ここにあるの全部欲しいの!」
幸「たっちゃん?1つって約束やで?」
蔵「幸ちゃんは何か欲しいのないん?」
幸「僕はスニーカー欲しいから玩具は良ぇんやて!」
萌「パパ!」
蔵「ん?萌ちゃんどないしたん?」
萌「パパ!こえ〜!(これ〜!)」
蔵「ん?このクマちゃんが欲しいん?」
萌「あいっ!」
俺は萌ちゃんにクマのぬいぐるみを近付けた。
萌「あ〜!かいい〜!」
もしかして可愛いって言ったんやろか?萌ちゃんのが可愛ぇでー!!
蔵「萌ちゃん?これ欲しいんか?」
萌「あいっ!」
蔵「ほならこれ買おうな?」
萌「パパ〜!こえ〜!」
次はキラキラ光っとるボールを指差した。
蔵「ん?これも欲しいん?」
萌「あ〜い!」
蔵「ん〜…似たようなの家にあるけど萌ちゃん用にも買おうか?」
萌「あいっ!……パパ!こえ!」
今度はおままごとセットを指差した。
蔵「流石女の子やなぁ?もぅ、おままごとしたいん?家におままごとの玩具はないからこれも買お……」
「蔵ちゃん!一度にそんなに買っちゃダメ!萌ちゃんが欲しいって言えばいつでも好きなだけ買ってもらえると思うでしょ?今日は1つだけ!」
蔵「……せやな。萌ちゃんが喜ぶ顔見たいけど…萌ちゃんの事ホンマに思うから我慢するしかあらへんな…これも萌ちゃんの将来の為…」
俺はクマのぬいぐるみ以外を返しながら涙を堪えた。
「なんで蔵ちゃんがそんなに悲しがるんだか…」