第1章 クリスマスイブはあなたの為に
少し遠くの大きな商店街に着くと必要なものを手分けして買うことになった
私はサクラちゃんと一緒に装飾品を探す
小さな部屋だがクリスマス当日は私の家でパーティをするからだ。
「みて!このオーナメントとかどうかな?」
「可愛い!これなら壁に飾れると思う」
「このコップとかもどう?楓の家のコップ足りないよね?」
「確かに、この紙皿も買って行こうか」
可愛い、可愛い!いいながら欲しいものをカゴに入れていく
任務続きだったためこんなに楽しい買い物は久々だ
「ねーぇ、楓は明日、クリスマスイブの予定決まったの?」
「えっ!?き、決まってないよ!恋人いないもん…」
「カカシ先生誘えばいいのに〜、今日の帰り道とか、どう?私手伝うよ?なんか理由つけて2人に追加の買い物とか頼めば時間作れるでしょ?」
「そ、そんな…いいよ、ほんと恥ずかしいし…断られちゃったり…
それに……カカシ先生もう予定あったらどうしよう…!?」
あぁ、考えただけで悲しくなってしまう
「絶対楓のことだと思うのになぁ。
とりあえずわかった。でもなんでも言ってね?協力するから!」
サクラちゃんは私の肩をポンポンと叩く
「私は家族でたこ焼きパーティーするの。お母さんお父さんでどっか出かけてきたらいいのに〜。
私が恋人いないの気を遣われてるみたいで気に食わない〜!!!」
キーッといいながら、持っていたカゴを会計に持っていく
(…カカシ先生と過ごすクリスマスイブか…)
妄想だけで幸せかも。
サクラちゃんを追いかけて腕を組む
「楓?」
「サクラちゃんありがとうね!」
「あーーーもーーー!買い物かごがなかったら抱きついてるのに!やっぱりそれカカシ先生にやりなよ!?絶対イチコロだって!!」
「む、無理無理!」
恋バナもしつつ私達は一通り買い物を終わらせた