第2章 ホワイトクリスマス
「カカシ先生の意地悪」
「ごめんって。ほらいじけないの。いつまでもここで寝てたら風邪ひくから、そろそろ家戻るよ。」
差し出された手を取り立ち上がりまたそっと抱きついた
「…大好きなのはカカシ先生なんだもん……」
小声で呟く
「ん…?」
「なんでもない!」
少し先を歩いて振り返るとカカシ先生は手を口に当てながらそっぽを向いていた
(聞こえてたのかな…?聞こえてたらいいな。)
服についた雪をはたき落とし家へ入る
手洗いうがいをしたらプレゼントしてもらったスノードームを窓際に飾った
「カカシ先生!みて!!!」
ドームの中で雪だるまを作っているくまが2匹
その後ろには窓越しに私たちが作った雪だるまが笑っている
「……このくま、さっきまでのオレたちだね」
ははっと笑うカカシ先生を見ながら高鳴る胸をゆっくりおさえる
「これ、すごく大切にする」
「ん。オレも同じの買ってくればよかったな」
「いつでも見にきていいよ?」
それに…
いつか私の夢が叶ったら……
(ううん、これはまだ胸の中で秘めておこう)
期待しすぎちゃダメ。
温かいお風呂に入って、その日はぐっすり眠りについた