第1章 クリスマスイブはあなたの為に
いつのまに抱きしめられていることを認知し恥ずかしさがまた戻ってくる
「えっわっちょっと!離して!?」
「だめでーす」
「うぅ、今度こそ先生のことドキドキさせたかったのに、させられっぱなしでひどい!」
「なんだそれ」
抱きしめられながらカカシ先生の方を見る
「ねぇ、クリスマスイブは恋人と過ごすんだよね?」
「そうらしいね。」
ちょっとだけなら、許してもらえるかな?
クリスマスイブなら、ちょっとだけいいかな?
「カカシ先生、ちょっとだけ目を閉じて?」
「うん?」
モゾモゾと体勢を整えてカカシ先生の顔に近づく
そっと頬にキスをする
「えっ!?楓!?」
わかりやすく動揺しカカシ先生は起き上がった
「一本取りました」
「な、それ絶対に他の奴らにしちゃだめだからね?オレ以外だめだから。男はみんな狼なんだから」
「…しないよ。カカシ先生、大好き。」
「あーーーもう。これじゃ本当に恋人じゃない」
「いっつも言ってるのに先生が無視してるだけでしょ!それにクリスマスイブですから。もう0時すぎてるもんね」
「はぁ、楓。それでもキスはだめ。今日はオレの理性に感謝しなさい。次は襲うぞ」
「先生だっておでこにちゅーしてきたくせに」
「いつの話を掘り出すんだ本当に」
カカシ先生は私の前髪をかき分けおでこを出す
「クリスマスイブなら許されると聞きまして。それなら今日は先生と生徒の関係は解消ね。」
そう言ってカカシ先生は見えないようにマスクを下げておでこにキスをする
「ーーーーーっ!」
「一本取りました」
「カカシ先生ってば!もうこの勝負終わり!寿命縮む!」
クリスマスイブ、恐ろしすぎる
というか浮かれたら先生はこんな事他の人にするの…?