第1章 クリスマスイブはあなたの為に
「ごちそうさま。お風呂ももうできてるし先入っておいで。流石に家主の前に入るのは気が引けちゃうからね。」
「気にしないのに…でもありがとう。」
ふわふわのお気に入りのパジャマを引き出しから出して洗面所へ向かう
誰かが家にいるだけであたたかい。
湯船に浸かると今日を振り返っていた
明日も明後日も、カカシ先生と一緒…
(あーーー幸せすぎる…)
湯船に半分潜ってぶくぶくしながら冷静になる
あっという間に2人ともお風呂に入り終わり、風邪をひくのもいけないのでその日は同じベッドで寝ることになった
「楓のパジャマ、ふわふわで抱き枕みたいだなぁ」
「わー!やめて!抱きしめないでー!ドキドキして眠れないから!」
カカシ先生の方を向くと月明かりに照らされた優しい顔が私を見ていた
カカシ先生は私の髪をそっと撫でる
「本当、可愛いよなぁ、楓は。」
「先生は…ずっとかっこいいよ。」
「え?」
「私ね、ずっと昔からそう思ってたんだよ。
ザブザと戦った時のカカシ先生は特に忘れられないんだ。
あの日の先生を見て、私たちは忍の厳しさを知った。
ナルト君はあの日を機に自分の忍道を見つけた。
あの時の経験がきっとみんなを今も強くしてるんだろうなぁって思ったりする。」
優しく撫でてくれていたカカシ先生の手は私の頭の後ろに周りそっとカカシ先生の方に抱き寄せられていた
「…オレが一生懸命頑張れるのはお前たちのおかげだよ。サスケの事は本当にすまなかった。
でも、まだオレも諦めてないし、これからも頑張っていこうな。」
「それは先生が謝る事じゃないっていっつも言ってるのに。」
「楓のその優しさに救われてるよ、本当に。」
「カカシ先生、私は絶対いなくならないからね。」
「ん。そもそも離しません」