第1章 クリスマスイブはあなたの為に
「あ、そういえば言いそびれたけど2泊おじゃまするよ。パックンにも多分ちゃんと伝わってるはず」
「に、2泊!?」
「だってまた寂しくなっちゃうでしょ」
「あ!私を理由にした!ずるい!」
「じゃあオレが寂しくなっちゃうから。いい?」
今日のカカシ先生はどうしてこんなに嬉しいことばっかり言ってくれるんだろう
(断る理由なんかないよ…)
「カカシ先生、ありがとう」
「こちらこそ。お風呂適当に洗ってきちゃっていい?」
「あっ、うん。私も夕飯準備するね。簡単なものしか作れないけど…」
「うん。楽しみにしてるよ」
カカシ先生が洗面所の方に移動するのを見届けると緊張がとける
料理の準備をしながらポツリと独り言が溢れる
「…これじゃ、本当に恋人みたいじゃん……」
カカシ先生に好きな人がいるって嘘だったのかなぁ?
やっぱり生徒は恋愛対象外?
でも…
『クリスマスイブくらい、担当上忍やめさせてよ、ね?今オレは楓の担当上忍はたけカカシじゃなくって、
オフの日のはたけカカシです』
…あ、あれは何!?
いまは生徒と先生じゃないってことだよね?