第1章 クリスマスイブはあなたの為に
「…で、明日は何したい?」
一通り買ってきたものをしまうとカカシ先生と私はソファーに座った
といってもなぜか私が座っているのはカカシ先生の足の間で後ろから抱きしめられている
(な、なぜこうなった…)
沢山泣いていた私を心配してさっきから過保護なくらい優しい先生に少し罪悪感を覚える
「えっと…なんでも嬉しいんだけど…カカシ先生、ここまでしてくれなくても私もう元気だよ?」
「うん?これはオレがしたいからしてるだけなんだけど。」
(これじゃ本当に恋人みたいじゃん…っ!)
「恋人みたいって思った?」
「えぇっ!?」
顔に出ていたんだろうか、一気に顔が熱くなる
「クリスマスイブってそういうやつなんでしょ。とりあえず形から入ろうと思って」
「か、カカシ先生、なんでそんなノリノリなの…?」
「まぁクリスマスですから。浮かれるものでしょ」
「木の葉にこの文化入ってきたの今年なのに…もう。」
(クリスマス様、感謝…感謝です…)
平然を装いながら幸せを噛み締める
「そうだなぁ…カカシ先生と過ごせるだけで私幸せだから、やっぱり何をするでもいいんだけど…
強いていうなら明後日の飾り付け一緒にやりたいなぁっていうのと…イルミネーション?だったっけ、キラキラするやつ。一緒に見に行きたいなぁ。」
「そっか。もちろんいいよ、そうしようか。」
そういいながらカカシ先生は片手でパックンを口寄せする
「えっ?なんでパックン?」
「なんじゃ、どうして呼び出されたんだ?」
「あっ、パックン。オレの着替え持ってきてくれない?」
「えっ?」「はっ?」
私とパックンが同時に声を発する
「だって明日ここで過ごすならもうここにいた方がお得でしょ」
そういいながらカカシ先生は前に座っている私を抱きしめる
「お、お得って何!?」
「あんたらいつからそういう関係になったんじゃ」
「いや?生徒と先生です。」
カカシ先生は口元に人差し指を当てながらそう話す
「カカシ、お前捕まるぞ」
「愛弟子だからなぁ〜大好きなのは仕方ないでしょ?」
「はぁ〜〜〜全く、犬使いが荒い。どんな服でも後悔せんか?」
「そこはパックンチョイスで。忍服以外ね」
パックンはハイハイといいながらかけて行く