第1章 クリスマスイブはあなたの為に
近づくとさっきのように優しく抱きしめてくれた
「カカシ先生も、同じこと他の人にするの?」
「えぇっ、するわけないでしょ」
「そっか」
「心配になった?」
「うん、ちょっとだけ」
「そっか、ちょっとか。」
近くで聞こえる先生の声はすごく優しい
勝手に涙が溢れてきた
「あーーーもーー、本当に何があったの?」
「…か、カカシ先生こそ、どうして戻ってきたの?」
カカシ先生の胸に顔を埋めながら質問する
「…んー、それは……明日やっぱり空いてないかなって思ってさ。さっきサイの手伝いしようとしてたし。
…オレのために空けてくれない?って聞こうとおもって。」
「へっ?」
つい顔を話し上を向くと照れ笑いをした先生の顔が見える
「わ、わた……私…」
「うん?」
「私明日、予定なんかない……カカシ先生のこと、誘いたかったのに、誘えなくって…」
カカシ先生は出てくる涙を拭って眉を下げながら笑った
「はぁ、もう。それで泣いてたの。どこまで可愛いんだか。」
「だって…だって……」
「あー、泣くなって。で、クリスマスイブは?オレに時間くれるの?くれないの?」
「うん、うん…っ、一緒にクリスマスイブ過ごす。」
「ははっ、よかった。戻ってきてよかったよ」
ぐすっと鼻を啜りながらまた先生に抱きつくと落ち着くまで背中を撫でてくれた