第2章 名も無き
からん
ころん
(···だがこれだけは分かる)
ザン··
「··何者ですか?余所者でしょうか?」
(···あぁ、あの若者に沢山の※※※が憑いておる)
「捜し物をしとるだけじゃ」
「怪しいので捕らえます」
✿✿✿
ごぼっ···
(やっとあの方が村に入れた、これで私の役目は終わった。)
「··岩子さん··」
「な··んだい··?」
「貴方の、大切な人が来ますからもう少しだけ····頑張って。」
「あなた··は··?」
「また、会いましょうね。」
「····っ」
「最後の言葉を捧げます··」
今この忌々しい地に降り立った2人の希望で
私達は新しい"希望"を守る