第3章 ちりぢり
俺達はまた出会えた喜びと鬼太郎の話をした
ぐす
「水木には世話になりすぎてる···岩子の墓もしてもらい··」
「ゲゲ郎は重いから出来なかったが··線香は刺しといたぞ」
ぐすぐす
「充分じゃよ~~···」
「お前達と別れてから何かが抜けていたんだよな、だけどある時母さんが連れてきたんだよ」
俺はゲゲ郎に話した
名を知らぬ女性との出会いに
あの桜の下で再会したふたりの姿を重ねて名付けた。
「その桜さんは今どこにおるんじゃ?ワシがいたらびっくりしないだろうか··」
「大丈夫だ。桜さんはいい人だから驚かないぜ!」
✿✿✿
「で、この目玉だけの奴が鬼太郎の父親だ」
「まぁ、鬼太郎くんのお父さんなんですね」