第3章 ちりぢり
母さんも昔より逞しくなった
鬼太郎も少しずつ大きくなり
俺もひとりの男として家を支えられるようになってきた
鬼太郎がハイハイをしてきた頃に俺は見た
ててて
「鬼太郎ーーーー!」
(め!!!目玉!?に足がある?!)
何か珍妙な···物???
『お主にも見えてるはずじゃよ。見ようとしないから見えないのじゃ』
ーー··キン
外れたピースがハマった瞬間ってこういうのか。
すぱああん!
「何してる!ゲゲ郎!」
びくっ
「なっ!なんじゃ?!」
「···やっと思い出したわ。ずーっとモヤが掛かっていたんだよな」