第3章 ちりぢり
「初めましてじゃ桜さん」
(何故じゃろう··あの梅の花が咲いてる時に出会った女子にも似ておる)
「こちらこそ初めまして、鬼太郎くんのお父さん」
✿✿✿
「のぉ水木」
「なんだよゲゲ郎」
「お主は桜さんを夫婦に迎えんのか?」
「ぶっ!!!なっ!何を言いやガンダ···!」
「なんじゃ。何にも考えておらんのか」
「当たり前だろ。今まで戦場で過ごして哭倉村で約束を守れなかった、そんな奴が簡単に誰かを愛するとか出来ねーだろ」
「それは仕方ない事じゃよ。あの村は狂っておる、じゃがもう水木には幸せになって欲しいんじゃ」
「そうかい、言葉は貰っとくよ」
ゲゲ郎に言われて俺は、
見事に仕事に育児に追われていた